算数センスの育成方法例(概要)
その1
空間認識能力を高める。(高めるトレーニングをする。)
空間認識能力を高めるトレーニングは、図形問題への対応を高めるだけでなく、イメージして感覚的に認識する算数のセンスが育成されます。
具体的なトレーニングのポイント
- 空間(立体)だけでなく平面感覚のトレーニングを併用
- 空間(立体)も平面も様々なアプローチの教材が必要
- じっくり時間をかけて取り組む事とスピードを意識させる事のトレーニングを併用する
その2
すべての算数の学習単元を『量』としてとらえさせる。
数は、以下のように『順番としての数』と『量としての数』の2種類があります。
小学校の高学年においては、『順番』と『量』の両方でとらえる必要がありますが、
幼児や小学校低学年が新単元として学習するときは、すべて『量』としてとらえて学習すべきである。
現在の学校や塾の学習法は、量としての認識が万全ではないのに、先に順番として(量ではなく点として)認識させる傾向が強い。
理由
- 暗記的な学習法又は暗記的な解法の場合に、やりやすいから。
- 正しい意味を理解させないで、単純に答えだけ求めさせる解法を教える場合、やりやすいから。
具体例
ケース1
少数や単位換算が苦手なのは、数を量としてイメージできてないから。
さらには分数について計算はできても、『量を等分する』という分数本来の意味が認識(イメージ)できてないから。
- これは遡れば、かけ算を九九の暗記のみで理解し、割り算の際に、
量でとらえる事が正しくできていないから。 - さらに遡れば、たし算・ひき算の段階での認識に問題点が多々ある。
ケース2
いわゆる『速さ』という単元においては『速さの三公式』が不可欠のようになっているが、これは『速さ』を『距離』という量と『時間』という量の関係で正しく認識できていないから。『単位あたり』という考え方を知識として理解し、あとは『距離』と『時間』を量として認識できれば『速さの三公式』は不要。そして、この三公式の暗記ではなく、量の認識で理解できれば、この『速さ』という単元の本質を基礎から正しく理解できるので、応用問題や関連単元の学者の理解が高まる。
(例)時速30kmの車が12時間進んだら何kmか?
上記のようにイメージできれば、30×12で求められる事は、速さの三公式を知らない小学校低学年でも理解できる。
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※なお、先生がこの指導理論を一切ご理解いただかなくとも、GSLで学習すれば、生徒はこのセンスや学力が高まります。
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